エアコン内部へのゴミの侵入を防ぐフィルター。しかし、放置している間にホコリがびっしりついており、「どうやって掃除すればいいの？」とお悩みの方もいることでしょう。そこで今回は、エアコンのフィルター掃除の手順や注意点を解説します。慣れれば30分以内に掃除できるので、ぜひ参考にしてください。
エアコンのフィルターが汚れるとどうなる？
エアコンのフィルターが汚れると、エアコン内部にカビが繁殖したり、光熱費が上がったりする原因になります。
エアコンのカビは、内部が高温多湿になることで発生しますが、フィルターにホコリがたまっていると、それをエサにますますカビが繁殖してしまうのです。
また、経済産業省によると、月1〜2回掃除したエアコンと、フィルターがホコリで目詰まりしたエアコンでは、年間の光熱費が約1,000円も変わるのだそう。節約のためにも、フィルターは定期的に掃除しましょう。
フィルター掃除は掃除機＋水洗いが基本
エアコンのフィルターは、掃除機と水洗いで簡単に洗えます。手順や注意点を解説するので、参考にしてください。
①フィルターを外す前に掃除機でホコリを吸う
フィルターを外す前に、掃除機で表面のホコリを吸い取りましょう。掃除機をかける前に外すとホコリが部屋に舞い、掃除の手間が増える場合があるからです。
ホコリがそこまでついていない場合は、外してから掃除機をかけてもよいでしょう。その場合は、新聞紙の上にフィルターを置き、掃除機をかけると床を汚さずに済みます。
注意点として、掃除機はフィルターの表面からかけるようにしてください。裏側から掃除機をかけると、かえってホコリが詰まってしまう場合があります。
②お風呂場で水洗いしよう
掃除機でホコリを取ったあとは、フィルターの裏面からシャワーで水洗いしましょう。シャワーは、フィルターの裏面から当てるようにしてください。ホコリによる詰まり防止のために、排水口には事前に排水ネットをつけておきましょう。
なお、カビや汚れがひどい場合は、中性洗剤を使うのがおすすめ。水と中性洗剤を入れたバケツや桶にフィルターを入れ、布や古い歯ブラシなどで優しくホコリを落としましょう。フィルターに洗剤が残るとカビの原因になるため、丁寧にすすいでください。
③風通しのよい場所で陰干ししよう
フィルターを洗ったあとは、陰干しして完全に乾かします。直射日光を当てるとフィルターが変形する可能性があるため、陰干しがベターです。
また、湿気の多い場所は雑菌の繁殖につながるので、窓の近くなど風通しのよい場所を選んでください。完全に乾いたら、エアコンに取り付けてOKです。
フィルターの油汚れには重曹水が便利
キッチンの近くにエアコンがある場合、フィルターに油汚れがこびりついていることもあります。油汚れは水や中性洗剤では落ちにくいため、重曹を使って落としましょう。アルカリ性の重曹には、酸性の油汚れを中和して落とす効果があります。
スプレー容器に100mlの水を入れ、重曹を5g（小さじ1杯）溶かせば、重曹水の完成です。まずは、フィルターのホコリを掃除機で取り除きます。次に重曹水を全体に吹きかけて水で流しましょう。
送風運転でフィルターのカビを防ごう
フィルターのカビを防ぎたい場合は、冷房運転後に1時間程度の送風運転を行いましょう。冷房運転後は、エアコン内部に発生した結露にカビが繁殖しがち。送風運転で毎回内部を乾かすようにすると、カビを効果的に防げるでしょう。
なお、内部クリーン機能がついたエアコンであれば、冷房後に自動で内部の乾燥がスタートします。ただし、自動内部クリーンは最初の設定が必要です。設定方法については、各エアコンの説明書を確認してください。
エアコン内部の掃除は、プロの業者に頼もう
フィルターは自分で掃除できますが、エアコン内部の洗浄はプロの業者にまかせましょう。専門知識がないままパーツの分解洗浄を行うと、部品の紛失や故障につながる恐れがあるからです。
業者の掃除方法は、部品を分解してクリーニングする分解洗浄が一般的。洗浄は、乾燥やパーツの組み立てなどの時間を含めても、1〜2時間前後で完了します。ただしエアコンの種類によって作業時間が変わってくるため、事前にどれくらい時間がかかるか確認しておいてください。
エアコンクリーニングの料金相場をチェック
エアコンクリーニングの料金は、8,000〜15,000円が相場です。ただし、お掃除機能つきエアコンは分解に手間がかかるため、25,000円前後かかる場合があります。
業者を選ぶときは、丁寧な説明や明確な料金設定があることを確認しましょう。作業の質が明らかに低かったり高額な料金を請求したりするケースも少なくないからです。
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