夏場になると悩まされるのが、エアコンの電気代です。冷房は暖房より安いものの、電化製品のなかでも多くの電気代を占めています。「1か月あたり、どれくらい電気代がかかるの?」と気になっている方も多いことでしょう。そこで今回は、冷房の1時間あたりの電気代や簡単な節約方法を解説します。
冷房の1時間あたりの電気代は?
冷房の1時間あたりの電気代は、15円程度です。
1時間あたりの電気代は、次の算出方法で求められます。
消費電力(W)÷1000×31(※)
例えば、冷房時の消費電力欄に100〜900Wと記載があるモデルなら、1時間あたりの最小電気代は100÷1000×31=3.1円、1時間あたりの最大電気代は900÷1000×31=27.9円です。
上記の最小電気代と最大電気代を足して2で割り平均値を出すと、1時間あたりの電気代は15.5円ほどと算出できます。
エアコンの電気代は、機種や使用環境、契約内容によって変わってくるので、ひとつの目安として参考にしましょう。
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表する電力単価目安(2022年7月改定)
部屋の広さ別に冷房の電気代を確認しよう
冷房の電気代は部屋の広さによっても変わります。一般的に、部屋が小さいほど消費電力を抑えられるため、電気代は安くなる傾向があります。畳数別に、冷房の電気代の目安をチェックしましょう。
部屋の広さ | 消費電力量 | 1時間あたりの電気代(平均値) |
6畳 | 115〜900W | 15.7円 |
8畳 | 115〜920W | 16円 |
10畳 | 115〜1210W | 20.5円 |
12畳 | 115〜1240W | 20.9円 |
14畳 | 155〜1800W | 30.3円 |
18畳 | 155〜2000W | 33.4円 |
※ 参考:日立 白くまくんXシリーズ 2022年モデル
6〜8畳までは電気代に大きな差はありませんが、10畳からは電気代がぐっと上がっているのがわかります。1人のときはリビングから狭い部屋に移動するなど、過ごす部屋の広さを見直すだけでも節約になるでしょう。
冷房の電気代は簡単に節約できる!6つの方法をチェック
冷房の電気代は、ちょっとした工夫や対策で簡単に節約できます。今日から実践できる方法もあるので、ぜひ参考にしてください。
設定温度は27〜28℃がベター
エアコンの電気代を節約するためには、できるだけ元の室温と設定温度の差を小さくする必要があります。
例えば、元の室温が30度で設定温度が25℃の場合は、室温を5℃下げるための消費電力が必要です。一方で、室温が30℃で設定温度が27℃の場合は3℃下げるだけでよいため、消費電力を少なく抑えられます。
資源エネルギー庁によると、エアコンの設定温度を27℃→28℃に1℃上げるだけで約960円の節約に(※)。ただし、無理して設定温度を上げると体調に影響する恐れがあるため、涼しさを感じる範囲で調整してください。
※外気温31℃で1日9時間使用した場合
こまめに切るより、つけっぱなしがお得?
冷房はこまめにオンオフするよりもつけっぱなしのほうが節約になる場合があります。目安として、外気温が35℃以上の場合は、つけっぱなしがおすすめ。猛暑日ほど室内を冷やすまでにパワーが必要となるため、オンオフを繰り返すと電気代がかえって上がってしまいます。
一方で、外気温が30℃程度の日は、つけっぱなしにしないほうが節約になる場合があります。外気温にあわせて、賢くエアコンを使用しましょう。
なお、エアコンを何日間もつけっぱなしにすると、フィルターにホコリがたまり機械に負担がかかってしまうため要注意。1日に数時間程度は、消す時間を設けましょう。
室外機の前に物を置かない
意外と見落としている人が多いのが、室外機周りです。室外機の吹き出し口の前には物を置かないように注意しましょう。
そもそも、室外機の主な役割は、室内の熱を外に排出すること。吹き出し口が物で塞がれると、排出した熱を再び吸い込むことになり、冷房効率が下がってしまいます。物を置かないのはもちろん、室外機周りに落ち葉やゴミなどが落ちている場合も定期的に掃除してください。
扇風機を併用して風を循環させる
27〜28℃の設定温度では涼しさを感じられない人は、扇風機の併用を試してみてください。通常、冷気は部屋の下に溜まりやすいため、天井付近は暑く、床付近は涼しいという状態になりがちです。そうすると、エアコンのセンサーが、まだ十分に部屋が冷えていないと判断し、さらに消費電力を使うことも。
扇風機をエアコンの風下に置き、エアコンの方に頭を向けて回すことで、冷気が循環しやすくなります。効果的にエアコンの消費電力を抑えられるうえ、涼しさもアップするのでぜひ試してみてください。
こまめなフィルター掃除も大切
フィルター掃除を定期的に行うことも、電気代の節約につながります。エアコンのフィルターは外側から見えない場所で、一度も掃除したことがないという人も意外と多いもの。しかし、フィルターがホコリで目詰まりした状態だと、エアコンが効きにくくなってしまいます。エアコンを頻繁に使用する夏場や冬場は、2週間〜1か月に1回の頻度で掃除するのがベターです。
ちなみに、フィルターはカバーを開けるとすぐ見える網目状のパーツ。掃除機で表面のホコリを吸い取り、裏側からシャワーで水洗いするときれいにホコリを落とせますよ。慣れれば15〜30分で終わる作業なので、実践してみましょう。
省エネモデルに買い替えるのもひとつの手
冷房の電気代が高すぎるとお悩みの方は、最新の省エネモデルへ買い替えることも検討しましょう。エアコンの省エネ性能は年々上がっているため、買い替えるだけでも電気代を大幅に節約できる可能性があります。
例えば、2012年製のエアコンと2022年製のエアコンを比較した場合、2022年製のエアコンのほうが年間の電気代が約1700円安いといわれています。1年間で考えるとわずかな差に思えるかもしれませんが、長期的なコストを考えると大きな差に。10年以上前に購入したエアコンを使っている方は、買い替えも視野に入れましょう。
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