エアコンを使っていて急にブレーカーが落ちる場合は、漏電が疑われます。漏電すると、感電や火災の恐れがあり、大変危険です。むやみに電源プラグ等に触らず、まずは安全に対処する方法を知っておきましょう。今回は、エアコンが漏電する主な原因や、漏電が起きた時の適切な対処法を解説します。
エアコンの漏電はブレーカーでチェックできる
エアコンが漏電しているかどうかは、以下の手順でブレーカーを操作すると確かめられます。
【手順】
①すべてのブレーカーを落とす
②正面左端の「アンペアブレーカー」を上げる
③中央に位置する「漏電ブレーカー」を上げる
④右側に集まっている「安全ブレーカー」をひとつずつ上げる
④の手順で漏電ブレーカーが落ちた場所が、漏電している家電と特定できます。特定できたら、漏電箇所以外の安全ブレーカー・漏電ブレーカーを再び上げておきましょう。
エアコンが漏電する原因とは
そもそもエアコンの漏電とは、電流が本来通るべき電気回路を外れて流れ出してしまう現象のこと。絶縁不良・部品の故障・配線トラブルなど、さまざまな原因が考えられます。
それぞれの原因と仕組みについて詳しく解説するので、適切な予防と対処ができるようにチェックしておきましょう。
経年劣化による絶縁不良
電気の漏れを防ぐ役割を持つ絶縁体が傷むと、電流が外部に流れ出す危険があります。エアコンを長年使い続けていると、内部の配線や部品の絶縁体は徐々に劣化するもの。
特に夏場の長時間運転では、熱による劣化が速く進行しやすくなります。古いエアコンほどリスクは高くなるため注意が必要です。
例えば10年以上の長期使用になると、内部配線の被覆が劣化しひび割れが入ったり、モーターなどの絶縁体がスポンジ状に傷むケースも。この状態を放置すると漏電する確率が高くなるため要注意です。
部品の故障
エアコン内部にある部品の故障も、漏電の原因になります。代表的な部品の故障例としては、冷媒を圧縮する装置であるコンプレッサーの焼き付きや、基盤の電子部品同士を接続する配線パターンの断線が挙げられます。
コンプレッサーが高熱によって損傷し動かなくなると、異常な電流値が流れ、絶縁を破壊してしまうリスクが。また、基板の配線パターンが部分的に断線すると、電流の流れが乱れて部分的に過電流が発生することがあります。
配線のトラブル
エアコンの内部配線に緩みや断線といったトラブルがある場合も、漏電の危険が高まります。代表的なトラブル例としては、以下のようなケースが考えられます。
・カバーが破れて中の配線が露出している
・配線が高熱や振動により断線している
・接続部分のナットが緩んでいる
・配線同士が接触して絡まっている
しかし、内部配線は外からは見えない部分が多く、トラブルに気づくのは難しいもの。エアコンの不具合や異常が気になったら、早めに業者に点検を依頼することで漏電のリスクを防げるでしょう。
湿気や雨による水の侵入
湿気や雨などにより、水がエアコン内部に侵入すると、絶縁不良を起こして漏電する危険があります。特に以下のような状況では注意が必要です。
・室外機周辺が水はけが悪く、水たまりができている
・室内機から水が漏れている
・浴室など湿度が非常に高い場所に設置している
そもそも、エアコンは冷房時に結露が発生する仕組みのため、基板など内部の部品には水が侵入しにくい構造になっています。しかし、経年劣化によりパーツがひび割れていた場合は、そこから水が侵入することもあるでしょう。
また、浴室付近など湿度の高い環境に長期間設置すると、内部の部品の劣化による漏電のリスクが高まります。万が一内部に浸水してしまった場合は絶対に運転せず、専門業者に点検してもらいましょう。
エアコンが漏電した!緊急時の対処法
エアコンが漏電すると感電や火災など重大な事故の危険があるため、素早い対処が必要です。すでに漏電してしまった場合の対処法や注意点を解説するので、参考にしてください。
ブレーカーを落としてから、電源プラグを抜く
まずは運転を停止し、エアコン専用のブレーカーを落としましょう。ブレーカーを落とすことで、エアコンへの電力供給が完全に遮断され、危険を一時的に回避できます。
ブレーカーを落としたら、しばらく時間を置いてから電源プラグを抜きましょう。ブレーカーを落とした直後に電源プラグを抜くと、感電の恐れがあるため注意してください。
アース線を外す
ブレーカーを落としたら室外機から出るアース線を外します。アース線とは、漏電時に電流を地面に逃がす役割を果たすもの。アース線を外すことで、電流の流れる経路がなくなり、ひとまず安全を確保できます。
注意点として、アース線には絶対に素手で触れないようにしましょう。ゴム手袋等を着用し、プラスチック製・木製など電気を通さない素材の乾いた工具で慎重に外します。工具を持っていない方や作業に不安がある方は、無理せず業者にまず連絡してください。
また、あくまでも応急処置であり、アース線を外したまま放置するのはNG。電流が逃げる経路が絶たれるため、落雷などによる漏電の危険が高まります。対処後は業者へ連絡し、修理してもらいましょう。
エアコン専門業者に修理を依頼する
自分でできる対処が終わったら、そのままエアコンには触らず専門業者へ連絡してください。賃貸の物件であれば、まずは不動産屋や大家に連絡して指示を仰ぎましょう。
業者に連絡する際は、以下の点を正確に伝えておくと、スムーズに対応してもらいやすくなります。
・いつ頃から漏電が起きたか
・ランプの点滅・異臭の有無などエアコンの様子
・エアコンの型番やメーカー
・すでにブレーカーを落としたか、アース線を外したか
専門業者はエアコンの構造や電気回路について熟知しているため、適切な原因を理解したうえで、安全に修理を行ってくれます。
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