配管を壁の中や天井裏に設置してすっきり見せられる、エアコンの隠蔽配管。インテリアや外観にこだわり、工事を検討している方もいるのではないでしょうか。しかし、隠蔽配管には知っておくべきデメリットも。今回は、隠蔽配管のメリット・デメリットや工事費用などについて詳しく解説します。
エアコンの隠蔽配管とは?
エアコンの隠蔽配管とは新築を建てたり、改装されたりする場合に、室外機と室内機の間をつなぐ配管を壁内や天井裏に隠す方法です。対して、外壁を伝って配管が見えている状態は通常(露出)配管とよばれます。
隠蔽配管の施工方法には建物の壁内に配管をあらかじめ設置する「先行配管」と、壁内に配管を通すスペースを事前に空けておく「さや管方式」がありますが、近年では先行配管が主流です。
隠蔽配管のメリット
隠蔽配管には、配管を見えない場所に設置できるだけでなく、設置場所の自由度が高い魅力もあります。それぞれのメリットを詳しく解説するので、工事を検討している方は参考にしてみてください。
家の外観や内観がすっきりして見える
隠蔽配管のメリットとしてまず挙げられるのが、家の外観や内観が美しく見える点です。配管を壁の中に設置するため、剥き出しの配管が外壁や内壁を伝わず、見栄えがよくなります。
外壁と色の異なる配管が剥き出しだと、統一感のない印象になる場合も。隠蔽配管を選択すれば、思い描いたイメージ通りの外観・内観をキープできます。
エアコン設置場所の自由度が高い
エアコンを好きな場所に設置できるメリットもあります。通常配管の場合は、室外機から離れた場所にエアコンを設置すると長い配管が壁を伝ってしまうため邪魔になるうえ、見た目もガチャガチャした印象になりがちです。
一方、隠蔽配管は壁内や天井裏に配管を隠せるので、室外機から離れた場所にエアコンを設置してもすっきりした見た目を保てます。
隠蔽配管のデメリット
続いて、隠蔽配管の工事時間や費用面、冷暖房効率の低下といったデメリットを解説します。工事してから後悔しないために、懸念すべき点もあらかじめ知っておきましょう。
通常配管に比べて工事費用が高い
隠蔽配管は、新築や改装を行う場合のみに、可能な工事です。
設置する場合、配管を加工する作業と配管を通す作業を合わせて、10,000〜15,000円の費用がかかります。
エアコンの標準取付工事の費用が10,000〜20,000円ほどなので、合計で20,000〜35,000円は見積もっておく必要があるでしょう。
また、配管の延長が必要な場合は、1mにつき3,000〜4,000円の追加費用がかかります。一例として、2m延長する場合は6,000〜8,000円ほど必要。合計金額は26,000〜43,000円になります。
予算に限りがある方は、早めに見積もり金額を確認し、よく検討しましょう。
冷暖房効率が下がることがある
隠蔽配管にすると、冷暖房の効率が下がりやすいのもデメリット。通常配管より配管が長く、配管を通る空気が壁内の温度に影響されやすくなるためです。
そもそもエアコンは、室内と屋外の熱を交換することで、部屋を涼しくしたり暖かくしたりする仕組みです。例えば、冷房時は室内の空気を取り込み、熱だけを屋外に排出しています。
しかし、隠蔽配管により通常より配管が長い場合は、配管を通る空気が、壁内の温度により温められたり冷やされたりし、冷暖房の効きが悪くなってしまう場合があります。
冷暖房効率が悪いと余分な電力を必要とし、光熱費が高くなりがちです。長期的なコストも考慮して、工事を行うか決定しましょう。
隠蔽配管の寿命は約30年
隠蔽配管の寿命は、一般的に30年程度といわれています。隠蔽配管は、壁内や天井裏に配管を通すため、雨や風の影響を受けにくいのが特徴。そのため、通常配管に比べて長持ちしやすいと考えられています。
ただし、寿命はエアコンの利用頻度や設置環境によっても変わるため、30年より早く劣化してしまうケースもあります。また、丁寧な工事が行われていない場合は、結露や水漏れから腐敗が起きやすくなることも。
どれくらい持つかあらかじめ確かめたい方は、専門業者に設置環境等をチェックしてもらうとよいでしょう。
隠蔽配管はエアコンを買い替えてもそのまま使えるの?
隠蔽配管は、エアコンを買い替えるたびに交換するのが難しいため、再利用するケースも多くあります。
状態がよければそのまま再利用できますが、汚れている場合は洗浄が必要です。ただし、配管の劣化や汚れが激しい場合は再利用できないため、配管の取り替え工事が必要です。
また、新しいエアコンのグレードによっては、既存の配管の容量が不十分となる場合も。すでに隠蔽配管を設置済みの方は、既存の配管をつなげるかどうか、専門業者に相談してからエアコンを購入することをおすすめします。
隠蔽配管を交換する場合は、壁や天井を壊して配管の取り外し・設置を行うため、大規模な工事になります。取り外しも必要な分、設置時より費用も高額になるでしょう。これから隠蔽配管の設置を検討している方は、交換時の費用も考慮した上で工事を行うかを決定してくださいね。
隠蔽配管工事は専門業者に依頼しよう
隠蔽配管工事は、知識を持った専門業者に依頼しましょう。通常配管の設置に比べて高い技術を必要とするため、家電量販店などでは断られるケースもあります。
一部の家電量販店では隠蔽配管工事を行っていますが、家電量販店に依頼する場合は、外部の委託業者が対応するケースがほとんど。業者を自分で選べない点を留意しておきましょう。
もちろん量販店の委託業者が高い技術を持っている場合もありますが、信頼できる業者に依頼したい方は、自分でエアコン専門業者を選ぶのがおすすめ。工事の不備により後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
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