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エアコンの室外機が凍る原因は?冬に備えて対処法を確認しよう

エアコンの室外機が凍結し「放っておいて大丈夫?」とお悩みではありませんか?実は、環境やメンテナンス不足によってエアコンの室外機が凍るのはそう珍しいことではありません。しかし、室外機が凍るとエアコンの効率が落ちてしまうので、早めに対処しましょう。今回は、室外機が凍る原因や対処法について詳しく解説します。

エアコンの室外機が凍ったときのサインは?

室外機が凍っているかどうかは、エアコンの運転状態を見れば気づくことができます。凍結が起きたときのエアコンの動作や音について解説するので、心当たりがあるかチェックしてみましょう。

霜取り運転機能が働く

室外機が凍結すると、自動で「霜取り運転」に切り替わる場合があります。霜取り運転とは、室外機に付着した霜を自動で解かす機能のこと。霜によるエアコンの効率低下を防ぐ役割があります。

霜取り運転時は暖房が一時的に停止し、「プシュー」「ポコポコ」といった運転音が鳴ります。霜降り運転が頻繁に作動する場合は、室外機が凍っている可能性が高いといえるでしょう。

カラカラと異音がする

室外機が凍って内部に多くの霜が付着すると、ファンが回転する際にカラカラといった異音が発生することがあります。異音がする場合は、吹き出し口から内部を確認してみましょう。霜が見えるようであれば、室外機が凍結していると考えられます

エアコンの室外機が凍る3つの原因をチェック!

エアコンの室外機が凍る原因は様々ですが、よくある3つの原因を解説します。原因を知っておけば、予防や対処がしやすくなるでしょう。

低温環境での長時間運転

外気温が低い冬場にエアコンを長時間運転すると、室外機の熱交換器に霜が付着しやすくなります。エアコンは外気から熱を吸収し、その熱を室内に放出する仕組み。外気温が極端に低いと、室外機に内蔵される熱交換器の表面温度が下がりすぎてしまいます。

熱交換器の表面温度が下がると空気中の水分が熱交換器に付着し、凍結の原因になります。0℃前後の気温で長時間の運転を続けると凍結が進行しやすいため、冬場は注意が必要です。

室外機フィルターの目詰まり

室外機のフィルターが汚れで詰まっている場合も、凍結が起きやすい状態といえます。室外機のフィルターとは、吸い込み口から入る空気中のほこりやゴミを取り除く役目を果たすパーツ。フィルターを長期間手入れせずに放置していると、空気の流れが悪くなり、適切な熱交換ができなくなってしまいます

その結果、室外機内にある熱交換器表面の温度が下がり、空気中の水分が凝縮して熱交換器に付着します。そのまま運転を続けると、その水分が凍結し、やがては熱交換器全体が氷で覆われてしまう恐れがあります。

熱交換に必要な冷媒ガスの不足

エアコンに充填されている冷媒ガスが少なくなると、熱交換が円滑に行えなくなります。それによって、室外機にある熱交換器の表面温度が低下し、結露した水分から凍結が発生する場合があります。

冷媒ガスが不足する主な原因は、エアコン本体や配管の亀裂、配管の接続部分からの微少な漏れによるものです。製造時から漏れが存在する場合もあれば、経年劣化で亀裂が入って漏れる場合もあります。

冷媒ガスが漏れると、エアコン内部にあるコンプレッサーの潤滑油となる冷凍機油が漏れ出してしまう場合があります。室外機の開閉バルブに油汚れや白い霜が付着している場合はガス漏れの可能性が高いので、チェックしてみましょう。

以下の記事では、ガス漏れの原因や対策について詳しく解説しているので、心当たりがある方は参考にしてみてくださいね。

室外機が凍ったときの対処法とは

室外機の凍結を放置すると、故障の原因になる可能性も。簡単にできる対処法を解説するので、参考にしてみてください。できるだけ早めに適切な対処を行い、エアコンが正常に機能する状態に戻しましょう。

室外機周辺に雪がある場合は取り除く

寒冷地などで冬場にエアコンの暖房運転を行う際、室外機の周りに雪が積もることがあります。この場合は室外機が凍結しやすいので、室外機周辺の雪はできるだけ取り除くようにしましょう。

室外機には外気から熱を吸収して働く熱交換器が内蔵されているため、雪で覆われると十分な熱交換ができなくなってしまいます。運転効率が低下して室内が思うように暖まらなくなるうえ、熱交換器表面の温度低下で結露した水分が凍結する恐れがあります。

室外機の吸入口や吹出口が雪で覆われると、空気の流れが滞り、圧縮機であるコンプレッサーの過剰な熱による故障にもつながりかねません
積雪時には定期的に室外機周辺の雪を取り除き、熱交換器や吸入口、吹出口が覆われないようにしましょう。

ぬるま湯をかけて解凍する

室外機が部分的に凍っている場合は、ぬるま湯を注いで手動で解凍させるのが有効です。

しかし注意点として、早く解凍したいからといって熱湯をかけると、基板などの電子部品を傷める恐れがあります。ぬるま湯で様子を見ながら解凍するようにしてください。

室外機の凍結を予防する方法はある?

室外機が凍るとエアコンの効率が低下してしまうため、未然に防ぎたいもの。寒冷地では特に凍結が起きやすいため、本格的な冬を迎える前に快適に過ごすための予防法をチェックしておきましょう。

雪除けカバーを設置する

冬期に積雪で室外機が埋もれてしまうと、通風が阻害され凍結しやすくなります。市販の雪除けカバーで室外機を覆っておけば、積雪が多い地域でも室外機を凍結から守れるでしょう。

なお、カバーには通気孔があるため、空気の対流は阻害されないつくりになっています。UVカット機能つきで夏から冬まで活用できるカバーも販売されているので、チェックしてみてくださいね。

寒冷地仕様のエアコンを使用する

寒冷地向けに設計されたエアコンには、霜取り運転の頻度を高めたり、極度の低温でも運転を継続できる機能が備わっています。例えば、熱交換器にホットガスを流し続けて凍結を防ぐ仕組みや、圧縮機の回転数を最適化するなどの工夫があります。

一般的なエアコンよりコストはかかるものの、積雪の多い寒冷地で快適にエアコンを使用したい方はぜひ検討してみてください。

故障が疑われるときは、エアコン専門業者に相談しよう

室外機が完全に凍り付き、自力で解凍できない場合は、部品の故障や冷媒不足などが疑われます。専門の業者に製品の状況を詳しく説明し、点検・修理を依頼しましょう。部品交換や温度調節に必要な冷媒の補充など、症状によって適切に対応してもらえますよ。

不具合が解決しないからといって自力で対処を試みると、かえって深刻な故障につながる可能性も。できる範囲で対処しても改善しない場合は、早めに業者へ相談してくださいね。

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